大阪府の伝統工芸:和泉櫛(いずみぐし)

大阪府の伝統工芸:和泉櫛の歴史

大阪府貝塚市は古くから櫛の生産をしていたことで有名な土地で、日本最古の櫛の生産地です。
和泉櫛はその貝塚で作られている櫛で、発祥に関する伝承では仏教が伝わった直後、
この地に漂着した異国人が、8種類の器具を使っての櫛作りを里の人々に伝授したのがこの地での櫛作りの始まりだと言われております。

江戸時代中期には最盛期で500人を越える職人がいたとも言われており、
歴史の流れで職人が減っていったといえど
1710年には貝塚市に100人を越える数の職人が存在し、宮中などに櫛が納入されており、
発祥の伝説が真実であるかどうかは確認できないものの、櫛作りが盛んに行われていたことがわかっています。

大阪府の伝統工芸:和泉櫛の特徴

和泉櫛に使われる材料は「ツゲ」と決まっており、この「ツゲ」こそが和泉櫛の品質を保つと言っても過言ではないでしょう。

「ツゲ」はプラスチックなどと違い、静電気が発生しづらく、髪を傷めないという特徴があるようです。
つげ櫛で髪をとくことで、頭皮から分泌されている皮脂が髪になじみ
椿油を使うことで、頭皮と髪に栄養分と潤いを与えてくれるので髪が健康になっていきます。
つやつやの髪を目指している方には大変お勧めです。

国産の「薩摩ツゲ」を使ったものが最高級品だといわれており、現在はなかなか入手しにくいようです。

長い歴史を持つ和泉櫛は現在もその製造過程のほぼ全てを手作業で行っており、歯のなるよう、手で丁寧に仕上げられています。
そのため、使い込むほどによくなじみ、髪の通りがよくなり、手にもしっくりくるので長く愛されています