東京都の伝統工芸:江戸木版画(えどもくはんが)

東京都の伝統工芸:江戸木版画の歴史

日本の木版画の歴史は大変古く、約1200年前には木版を利用していたといわれています。
ですが、当時の木版は現在私達が考えるような版画とは少し違っていました。
木版画が一般的に普及したのは江戸時代に入ってからのことです。
菱川信師が浮世絵を製作したことが普及の始まりだと考えられており、
この頃から下絵彫る彫師、紙に版画として摺る摺り師が誕生し、分業制が確立しました。

東京都の伝統工芸:江戸木版画の特徴

当時の木版画は墨の色一色の単純なものでしたが、やがて朱色を手で彩色していく丹絵その後、
次第に複雑な彩色を施すようになっていきました。
享保の頃になると漆絵とか紅絵と呼ばれる、手で彩色された美しい色彩版画が流通していきます。

寛保の末になると紅と緑の2色で色をつけて摺る紅摺りという方法が考案されました。
ここまでくると江戸木版画もずいぶんと色彩豊かな版画に発展していたようです。
更に明治時代に入ると金や銀まで摺ることができるようになり、更には中間色も木版画でした。

江戸木版画の基本的な技術や制作方法が確立されたのはまさに江戸時代でしたが、改良が加えられ、
新しい技術を開発するなどして発展を続けてきたのでした。

平成19年に伝統的工芸品に指定された江戸木版画の特徴は、江戸庶民の生活に密着人々の夢や憧れを刷り上げているところにあります。
江戸庶民の生き生きとした生活やその中で得られた喜びなどが今も色鮮やかに木版画あるのです。
木版画に興味がある人は東京の両国にある江戸東京博物館をお勧めします。

喜多川歌麿 江戸木版画『難波屋おきた・2枚揃』

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