滋賀県の伝統工芸:信楽焼とは(しがらきやき)


信楽焼(しがらきやき)は滋賀県を代表する伝統工芸のひとつです。
おなじみの童謡「ずいずいずっころばし」の歌詞に茶つぼが出てきますが、実はこの信楽焼のつぼです。

日本六古窯のひとつに数えられる信楽焼の歴史は古く、聖武天皇が焼いた紫香楽宮(しがらきのみや)の瓦が発祥だと言宮とは聖武天皇
が現在の滋賀県甲賀市信楽町に営んだ離宮の名称です。
 
信楽焼は明るい落ち着いた茶色の肌と素朴でシンプルな形状が印象的です。
人工的に付けられる飾りこげの色や土の成分がはぜて出る白い色づきが楽しめます。
この肌に出るこげや土の変色は「景色」(焼の特徴のひとつとされています。
 
信楽焼の人気が高まったのは室町時代に茶道が流行したことがきっかけでした。茶器として名声を得たのち、江戸時代にど日用品として庶民に広く好まれるようになります。
明治以降は信楽焼の高い保温性と熱への強度が評価され、火鉢として爆発的に広まりました。昭和30年ごろまでには全信楽焼が占めたと言われています。

滋賀県の伝統工芸:信楽焼と観光


信楽は、陶芸の里として、全国各地から陶芸の好きな多くの観光客が訪れます。
信楽駅前から続く道は「窯元散策路」と呼ばれ、現在も20軒ほどの窯元が点在しています。

登り窯が並び、無造作に積まれた古い陶器が陶芸の町の風情を醸し出し、
陶芸にちなんだ「ろくろ坂」「窯場坂」といった地名が、さすが陶芸の町だなと歴史を感じさせます。

窯元では、陶芸体験を受けつけてくれる窯もあります。
折角こちらまで足をはこんだのですから自分だけの陶芸体験に参加してみて一つの自分だけの信楽焼きを作ってみるのもよい思い出になりますね。

 
焼き物の町として発展してきた信楽町では、今でも機械に頼ることなく穴窯や登窯を使って焼き続けている陶工も多くいま町全体に古いものと新しいものをうまく共存させようという意識があり、今でも信楽焼の文化は元気に発展しています。
毎年7月下旬ごろには「陶器まつり」が開かれ、即売会や新作発表会をはじめ火まつりなどの多彩なもよおしで大変盛り上がっています。