滋賀県の伝統工芸:滋賀楽器糸とは

豊富な焼き物文化が有名な滋賀県には日本を代表する楽器糸の歴史もあります。
賤ヶ岳のふもとに位置する木之本町の大音(おおと)地区と西山地区は、楽器糸(絃)の製造を伝統産業として全国として知られています。

そして、滋賀県の伝統工芸の楽器糸は知事指定滋賀県伝統的工芸品です。

三味線糸や琵琶糸などによく使われ、全国各地からプロの演奏家による楽器糸の依頼が多数寄せられてきます。
 

滋賀県の伝統工芸:滋賀楽器糸の歴史

楽器糸の生産は平安時代に始まったといわれています。木之本町の大音、西山地区での良質の生糸をいかして発展して独楽撚り(こまより)方式といわれる当地の伝統的な技法で撚りをかけます。
 楽器の音色を出す糸にもっとも重要なのはこの撚りの作業で、楽器の特性に合わせた音色を生む糸を作り出すには非常に高度な技術が必要となります。
滋賀楽器糸はプロとして活躍する演奏家から非常に高い評判を得ています。卓越した技術で撚りをかけると餅糊で煮込み上げられます。
 ナイロン糸の進出で生糸製の楽器糸の生産は第二次世界大戦以降から急速に減りましたが、今でも和楽器には欠かせしてプロのあいだでは根強い人気を誇ります。
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引用:糸とり資料保存館
 木之本町にあるJR木之本駅の近くにある「糸とり資料保存館」では、この地区に伝わる楽器糸の資料や貴重な作品に出れば糸取り作業の見学もできます。
場所は長浜市木之本町大音で
三味線・琴糸の生産地である木之本ならではの資料館です。
糸とりの技術の紹介や道具の展示をしています。
昔ながらの繭の糸とり作業を1回4,000円からで実演可能です

また、この地区に残る伝統的な製法で繭から糸をつむぐ職人は文化庁の特別技術保存者に指定されており、毎年6月ごろこなわれます。

楽器糸では、丸三ハシモト株式会社のほか、西山生糸組合、木之本町邦楽器原糸製造保存会が滋賀県伝統的工芸品の製造業者として指定を受けています。