静岡県の伝統工芸:森山焼(もりやまやき)

静岡県の伝統工芸の森山焼は静岡県周智郡森町で作られている陶器です。

森山焼は、明治42年、初代中村秀吉氏によって始められた焼物です。
森山焼の名前は生産されている森町森山という地名からつけられたもので、
森山焼の流れは小堀遠州が自ら指導し、意匠を与えて焼かせた遠州七窯の一つ
志戸呂焼の流れを組んで作り始めました。

ちなみに遠州七窯は、
志戸呂焼:遠州=静岡県島田市金谷
膳所焼:近江=滋賀県大津市膳所
朝日焼:山城=京都府宇治市(朝日山)
赤膚焼:大和=奈良県奈良市、大和郡山市(赤膚山)
古曽部焼:摂津=大阪府高槻市
上野焼:豊前=福岡県田川郡香春町、福智町、大任町
高取焼:筑前=福岡県直方市、福岡市早良区
となっております。

遠州七窯の流れについて

唐物の入荷が鎖国の為、茶入が少なくなった為、
茶入を生産させる為に小堀遠州が各地の産地から
厳選したものとも言われております。

静岡県の伝統工芸:森山焼の歴史

そのため、発祥自体は明治42年と比較的新しい森山焼ですが、その風格は立派なものです。
明治42年、中村秀吉氏が志戸呂から陶工を招き、生産を始めたのが最初とされ、以来続けてきました。

最初は一人の陶工が生産することから始まった森山焼ですが、現在では窯元も四つ。数愛される陶器を生み出しています。

静岡県の伝統工芸:森山焼の特徴

その製造工程は現在もほぼ全てが手作業で行われており、陶芸に適した土を探すことから始まります。
その土を乾燥させ、粉末にし、粘土にするだけでも一週間から十日ほどかかり、その後練りや成形に入ります。
素焼きを施してから釉薬をかけて更に焼き、全ての作品に入念なチェックが入れられてす。
こうして丁寧に作られている森山焼は四つの窯元それぞれに特徴がありますが、中でも薬を使った赤焼と呼ばれるものです。

この他にも虎布と呼ばれる森山焼独特の釉薬も受け継がれており、
どれもが茶人であっ戸呂焼の流を汲むにふさわしい、渋みのある風合いの素朴な作品となっています。