沖縄県の伝統野菜:田芋(たーんむ)
田芋とは、主に南西諸島で栽培されている芋で一般的には
「田芋(たいも)」または「水芋(みずいも)」と呼ばれている品種のさといもで
現在は沖縄県の伝統野菜のひとつとしても知られている野菜です。
この田芋は一般的に知られているような畑で栽培されているサトイモとは違い、
水田のように浅く水を張った場所で作られている少し変わった品種の野菜で
「ターンム」や「ターヌウン」、「ターウム」、「ターニウム」、
「ウム」などその地域によって呼び方が異なります。

 

この田芋はもともと日本で作られていた野菜ではなく、
インドシナ半島やインド東部などで作られていたものが
日本へ伝わり沖縄県を中心に栽培されるようになりました。
田芋は一般的なサトイモのように畑で栽培するものではないので
土の中にいるモグラやネズミなどに食べられてしまうという心配はありませんし、
また台風が来ても影響を受ける事がありませんので
食糧が無くなってしまった時などの非常食として大変重宝されています。
そして田芋は植えてから約1年という期間で収穫でき、
また栽培も比較的簡単なので各地で栽培されるようになりました。

 

田芋は熱を加えると一般的なサトイモよりも強い粘り気を出すので、
茹であがった田芋を潰して餅の状態にして食べたり、
田楽にして食べられていたりしています。
また、半月切りにした田芋を素揚げし砂糖醤油に付けて食べる
「ターンムの空揚げ」などが人気だそうなので、
一度作ってみてはいかがでしょうか?

沖縄の伝統野菜:紅芋

紅芋は沖縄の名産品で中身が赤や紫色をしているサツマイモのなります。沖縄ではこの紅芋にも備瀬と宮農36号という2種類があります。
備瀬の方が収穫量が多いため栽培量も増えていますが宮農の方がキメが細かくクリーミーで舌触りが良いとされています。
また甘みも強いため最近では宮農の方が人気の紅芋となっています。
沖縄本島では読谷村が紅芋の産地として有名で様々なお菓子も販売されています。
特に紅芋タルトは観光客にも大人気で楽天の取り寄せランキングでも上位にランクインしています。

紅芋タルトはペースト状の紅芋とタルト生地に乗っており、ペースト状の紅芋はスイートポテトのような風味になっています。

見かけはスイートポテトのようなのですが一度口に入れれば紅芋独特の風味が口いっぱいに広がりコーヒーや紅茶にはぴったりのお菓子と言えるでしょう。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが通の方はトースターで少し温めてから食べるそうです。こうすると焼きたてのようになりより美味しさが増すということです。
リピーターの方も多くこれが食べたいがためにわざわざ沖縄まで足を運ぶという方も居るほどです。

沖縄に旅行で行く機会があれば是非食べて欲しいお菓子だと思います。
紅芋自体を見る機会や手に入れる機会があれば自分なりのオリジナルお菓子を作ってみても良いかも知れません。
普通のサツマイモとは違い独特のホクホク感があるので焼き芋や蒸し芋にしても美味しく頂けるでしょう。

沖縄の伝統野菜:島人参(しまにんじん)

 島人参は沖縄独自の、また伝統的な野菜で沖縄本島、宮古島、八重山列島などで栽培されている。別名を黄人参ともいい、その名の通り他の一般的な赤やオレンジ色の人参類に比べるととても黄色が強い鮮やかでカラフルな人参だ。日本に最初に伝わったのは17世紀ころだとされている。そもそも人参はアフガニスタン周辺を原産地とする野菜で、そこから東西へと分岐し、世界各地へと伝搬されていったとされている。

 

オランダやイギリスなどの西方へと渡っていって改良されてきたものは現在では西洋系のものとされ、東方へと伝わり中国などで改良されてきたものは東洋系のものとして現在では分類されている。

 

 この島人参もそういった経緯を経て、特にシルクロードを通り、中国を経るという経路で日本へと伝わったとされている。一時期は東北地方や沖縄などの幅広い地域で栽培されていたが、東洋系の人参は栽培が難しく、それはこの島人参も例外ではなく、徐々に生産量が減少、西洋州への移行が進み、今ではこの島人参は沖縄での栽培のみとなってしまった。もともと暑さに強かったこの人参が沖縄の温暖な気候にうまい具合に適合して、現在の盛んな生産につながったとされている。

 

 島人参は甘味が強くまた独特のさわやかさがある。油との相性がとてもよいため炒め物や汁もの、特に沖縄では豚のレバーや肝臓などと一緒に煮込んだものが伝統の料理とされている。


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