愛知県の伝統野菜:宮重大根(みやしげだいこん)
宮重大根とは、現在愛知県で栽培がおこなわれている伝統野菜のひとつで、大変古くから栽培されていたとされる野菜です。
宮重大根は1000年も前から栽培がおこなわれていたといわれていますが、
これは数ある説の一つでその証拠は残っていません。
なので、実際には江戸時代から栽培が始まったのではないかと言われています。
それは書物にも記載されている事が確認されており、また看板も立てられていたのだそうです。
さらに、この宮重大根は宝永年間の時の殿様が大変気に入っていたらしく、
献上品としても活躍していた野菜だったといわれており、そのお陰で宮重大根の名は全国にまで知られるようになりました。
そして昭和初期になると大嘗祭の時に愛知県を代表する野菜としてこの宮重大根が昭和天皇に進上された事もあるそうです。
この頃になると宮重大根の栽培はピークを迎え、
なんと「大根専用列車」と呼ばれる出荷用の列車まで登場するようになっていました。
しかし、戦争が始まるようになるとサツマイモなどの野菜が多く作られるようになり、
宮重大根の姿は少なくなっていきました。
戦争がひと段落ついてからは生でも食べられるような大根ばかりが栽培されるようになってしまい、さらに数は減ってしまいました。
そして長年栽培がおこなわれていなかったせいもあり、品質は落ちてしまいウイルスにもかかってしまうようになってからは宮重大根を栽培する農家はなくなり、あらゆる人々に気に入られてきた大根はその姿を消してしまいました。