北海道の伝統野菜:夕張キング(ゆうばりきんぐ)
北海道で栽培されているこの夕張キングは、
「夕張メロン」という名前で全国の方々に親しまれているかと思います。
夕張キングは17名の生産者が昭和35年から数々の研究を重ね、
失敗を繰り返しながら開発をしていった結果、「夕張キング」という品種が出来上がったのです。
現在の夕張市は、メロンの栽培が農産物の95%を占めており、
「夕張と言えばメロン、メロンと言えば夕張」と言われるまでになりました。

夕張メロンには肉のように等級があり、大きく分けて4段階に分けられています。
項目分けすると28項目ととても多いのですが、糖度や肉質、
大きさや形状などの良さによって、良ければ良いほど等級は上になります。
ただし、この検査で一定の規格に満たないメロンはその場で除外し、
市場に出荷される事はありません。

夕張メロンを栽培している夕張の土地は、火山灰土で水はけがとても良く
昼と夜の温度差が激しいので、メロンの栽培には最高に適した土地なのです。
だからといってそれだけでは、あのような品質のメロンは作れません。
水分調整やビニールハウス内の環境管理をしっかりと行わないといけないので、
生産者の管理の仕方一つで味が大きく左右されてしまうのです。

現在夕張メロンは、市場販売の他にインターネットでの通信販売も行っております。
ただ、人気が非常に高い商品の為売り切れは必須です。
価格はそれぞれのホームページにより異なりますが、
1.6kgの大玉になると4500円前後で購入可能です。

北海道の伝統野菜:札幌黄

札幌黄は札幌で開拓時代から生産される玉葱です。
開拓の時代に札幌農学校に赴任した外国人講師が持ってきたとされています。
札幌市の丘珠地区で生産され、一時は輸出するほどの生産量でしたが、
天候に左右される事や、大きさが不揃い、栽培が難しいことから現代種に取って代わり、
一時は数戸の農家が自分の食べる分だけ栽培していただけとなりました。
しかし、肉厚で、甘くジューシーな札幌黄は最近になって見直されはじめ、
「幻の玉葱」が復活しつつあります。

 
北海道の伝統野菜の札幌黄は先に紹介したように肉厚で甘くジューシーな玉葱です。
生では辛味は強いものの甘くおいしくいただける他にも、加熱をすると辛みは取れさらに甘くなり
カレーやピザなど、いろいろな料理に合う玉葱です。
札幌黄が幻の玉葱になったのは、栽培が難しく天候に左右される事だけではなく、
長期保存が効かないなど、現代の流通や年間を通じて出荷できない事など、
大量に生産する現代農業には向かない性質の玉葱だった事や、大きさなどを気にする
消費者などの影響から、売れる現代品種に変わって行った事など、美味しさよりも
生産効率や、長期保存など消費者からみた、使いやすさなどが原因とされています。

 
しかし、昨今のスローフードや、本物志向の中、本当に美味しいものは残るべきであるという
考えが浸透した今、幻の玉葱が復活しつつあります。
2007年には「食の世界遺産」に登録され、幻の玉葱がさらに脚光を浴びています。
しかし、生産数量は少ないので、一般に出回る事は少ないのですが、
多くの料理人からも支持される「札幌黄」を機会があれば味わってみてはいかがでしょうか?

北海道の伝統野菜:札幌大球キャベツ

 

秋の漬物を漬けるシーズンになると、北海道のスーパーや八百屋には、とても大きなキャベツが
お店に並ぶ、白菜や大根、聖護院カブなどとともに並ぶそのキャベツは札幌大球キャベツです。
札幌大球キャベツは、直径50〜60センチもあり、重さは20キロにもなる。それがお店に
所狭しと並んでいる風景は、北海道の人は秋の漬物シーズンを知らせる季節の風物詩だが、
始めてみる人にとっては、信じれない風景かもしれません。
ほとんど漬物用として売られているので、漬物を漬けない人は買わないでしょう。漬物を漬ける人でも、
切り売りはしないので、その大きさを使いきれる人しか買って行きません。主婦が軽々と持てる重さでは
ないので、ご主人か、息子を連れて買いに来るのが普通です。買って行く人の多くは毎年、大量の漬物を
漬ける漬物マスターであることは間違いないでしょう。

 
札幌大球キャベツは、その名の通り札幌で栽培されてきたキャベツですが、近年は札幌の農家も減り
札幌近郊で栽培されています。
品種改良で大きくなった訳ではなく、もともとこの大きさの品種のキャベツで、明治後期から日本に
あるようです。

 
大きなキャベツですが、葉の数は一般的なキャベツと変わらず、一枚一枚が大きく、そして厚い葉をしています。
栽培にも時間がかかり、一般的なキャベツでは120日で収穫する所150日と一ヶ月多く栽培に時間がかかり
秋に収穫される事からも、漬物用に作られることが分かります。
札幌大球キャベツを使った料理は、大きいキャベツですが一般的な料理にも使えるほかに
やはり漬物に使うのがほとんどです。
その漬物は、「ニシン漬け」です。鰊と大根、そして札幌大球キャベツ、麹を入れた漬物で、
北海道では、とても有名で、一般的な漬物です。
北海道で一時代を築いた鰊と札幌大球キャベツを使った「ニシン漬け」は、是非一度味わってみては
いかがでしょうか?


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