埼玉の伝統野菜:山東菜(さんとうな)
山東菜はその名の通り中国の山東省を原産地とする野菜。白菜と同じアブラナ科であるが、白菜のように完全に結球することはなく、葉先が開いたままで大きく育っていく半結球の野菜といわれている。
埼玉県の東南部で多く栽培されているが生産量は少なく、年末にかけて多く出荷される。葉は白菜よりも濃い緑色をしており、多くのカロチンを含んでいる。ビタミンCやカルシウムも豊富で非常に栄養価が高い。発熱への予防に効果があり、また胃腸の調子をよくする、風邪予防など冬の野菜として優れた野菜だ。また肩こりにも効果的であるとされている。
山東菜は白菜の仲間ということで、葉っぱが大きく、味わいがとても淡白なのでお浸しや漬物などのあっさりしたものが料理方法としては好まれる。地域によっては白菜と同じ樽に漬けて漬物を作るところもあるという。また味噌汁や煮物、あるいは炒め物として活用すると、あっさりした中に、他の食材のうまみを吸収する。調理方法も応用が利き、他の食材との相性もいいとても活用しがいのある野菜であるといえよう。
お浸しにするならば、30秒ほど湯がいた後で水で冷やし、絞っていりごま、あるいは鰹節に醤油を少々たらすととても具合のよいはしやすめの料理が出来上がる。味噌汁にする場合も同様に30秒前後湯がく程度が良い。いずれにせよ熱をさっと通す程度が、食感と、味わいを同時に楽しむコツというわけだ。