伝統野菜:たまげなす
おもしろい名前で、すぐ覚えちゃいました。なんと大きな「たまげなす」です。一番先にその大きさに驚くのは普通ですが、L;Lサイズの普通のなすと並べても、そのなすがまるで小さく見えてしまうからです。と言うのも、「たまげなす」は、重さが500グラム以上であることがきまりだと言うのです。さて、お味のようはどうなのでしょう。
ともかく、ごっつくかたそうなので、料理は心配になりますが、事実は、皮はうすく、肉質が実にきめ細やかだと聞いて、さらにびっくりした私です。では、たねは?黒く大きいのでは?と思ったら、種は少なく、甘味があると言うのです。つまり、料理はいつものなすと同じでいいわけです。もちろん、大きさを活かせば、また面白い料理法があることでしょう。
ところで、「たまげなす」と言われているのは山口県萩での呼び名で、詳しい来歴は不明だそうです。ただ、長門市の田屋地域で栽培されていた「田屋なす」が、萩市で自家採種を繰り返して今日に至ったというのです。少し前までは2,3軒の農家だけで栽培されていたのですが、今日では、試験栽培を経て、本格的に7軒の農家が栽培していると聞きました。
そのお一人である吉村さんと言う方は、なすに関しては13年の経歴をお持ちですが、ハウス栽培で茄子を育成しており、その半分が「たまげなす」栽培になったと言います。たまげなすをさらに大きくしようと、実の数を制限するように摘花を怠らず、脇芽も摘み取ります。栄養が実に集中させることで大きなナスになると言うのです。1本の苗に4,5個しかなすを実られないことが大事だと聞きました。
黒光りするようになったら、一番収穫時期としては適当だと聞きましたが、この時期は、普通のなすより少々遅くなるのが普通です。その日が来るまで、害虫駆除をしなければならないのですが、減農薬にこだわることも必要で、「人が食べて安心でなければ意味がありません。人はものを食べて生きていけるのだからと、野菜の安全と同時に伝統野菜を守る農家さんは大事にしていきたいものです。